今回の選挙で開票立ち会いを経験したことは、
単に作業を手伝ったという出来事ではなかった。
むしろそれは、
政治に関わるとはどういうことかを、
身体で理解する時間だったように思う。
とりわけ強く感じたのは、
- 直接人と会うことの重要性
- 疑いを持ったなら自分の目で確かめる姿勢
- そのために動く努力の重み
この三つだった。
行かなければ見えなかった「数字の意味」
今回、私は比例の開票立ち会いに入った。
もしこの場に来ていなければ、
おそらく私は――
全体の投票率
地域の人口規模
比例で各党が得た票数
これらを、ただの数字としてしか
見ていなかったと思う。
しかし現場に立つと違う。
それらを按分していくことで、
市議選や区議選における
最低得票ライン
当選に必要な現実的水準
そうしたものが、
急に立体的に見えてくる。
これは机上の分析だけでは届かない。
現場に触れて初めて結びつく理解だった。
だからこそ、
開票立ち会いに足を運ぶこと自体に
大きな意味があったのだと思う。
陣営を越えた会話の中にある学び
もう一つ印象的だったのは、
他陣営の立会人との対話だった。
今回に限らず、選挙というのは常に、
- 人手が足りない
- 分析が追いつかない
- 想定通りにいかない
そうした不確実さの中で戦われている。
どのエリアに集中するのか。
地域を絞り切って戦うのか。
テーマや政策でどの支持層が重なるのか。
そうした話を、
立場の違う相手と交わす時間は、
非常に示唆に富んでいた。
重要なのは、
それが相手を助けるためではないという点だ。
自分も情報を得る。
相手も情報を得る。
ギブアンドテイクの関係が成立している。
この関係性がなければ、
政治は前に進まないのだろう。
開票所という静かな場所で、
その本質を垣間見た気がした。
雪の投票日、深夜二時の帰路
投票日は雪だった。
足元は悪く、
開票所も決して近くはない。
電車は止まり、
作業が終わったのは深夜二時。
当然、帰る手段はほとんど残っていない。
歩くしかなかった。
少し雪の積もった夜道を、
私は他党――参政党の陣営の方と
並んで歩いていた。
話していたのは、
- 政治のこと
- 経済のこと
- 社会のこと
- お互い資金も人手も厳しい現実
立場は違っても、
見ている現実には共通点がある。
そんな当たり前のことを、
静かな夜道で改めて知った。
深夜の蕎麦屋で交わした言葉
歩き続けた先で、
24時間営業の温かい蕎麦屋に入った。
冷えた身体に、
湯気の立つ一杯が染みる。
そこで話したのは、
誰が受かり、誰が落ちたのか。
今回の選挙はどうだったのか。
そして最後に、
ごく自然に出てきた言葉。
「また機会があったらご一緒しましょう」
敵でも味方でもなく、
同じ時間を共有した人間同士としての
静かな挨拶だった。
店を出て、
互いに「お気を付けて」と声を掛け、
それぞれの帰路についた。
体験が変える理解
今回の経験を通して、
はっきり分かったことがある。
それは――
政治は、机の上だけでは理解できない
ということだ。
人に会う。
現場に行く。
自分の目で確かめる。
その積み重ねによってしか、
本当の理解には届かない。
そして同時に、
対話ができなければ政治は成り立たない
という当たり前の事実も、
身にしみて感じた。
まだ書ききれないほどの出来事
正直に言えば、
今回の選挙で感じたことは
まだ山ほどある。
一晩の出来事だけでも、
語り尽くせない。
それでも今日は、
この開票立ち会いの夜に
静かに残った感覚だけを、
ここに書き留めておきたい。
人と会うこと。
自分の目で確かめること。
歩き、話し、時間を共有すること。
その一つ一つが、
政治を「現実」に変えていく。
今回の立ち会いは、
小さな経験かもしれない。
けれど私にとっては、
確実に何かを変えた夜だった。
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