この話、僕が篠原一騎さんのおしゃべり会に行ったときに、篠原さんがしてくれたエピソードが出発点です。
篠原さんが自民党の議員と話した際に、
「なぜ自民党にいるのか」と聞いたら、返ってきた趣旨がこうだった、と。
「与党だからだ。与党は“決められる”。決められる政治なんだ」
……これ、刺さったんですよね。
正直、カッコいい。ちょっと悔しい。こっちは“コメント欄で決める”のが限界なのに(いや、それも大事だけど)。
で、この一言を前提に、僕なりに整理すると——
自民党の強さって、思想がどうとか以前に、まず “決まる構造”を党の中に持っているところがデカい。
今日はその「決まる構造」を、部会・政務調査会(政調)・政調審議会・総務会、そして党議拘束の流れで、なるべく読みやすくまとめます。
(※学術論文みたいにはしません。僕の胃がもたないので。)
ざっくり結論:自民党は「党内で決めて」「国会で割れない」から強い
篠原さんの言葉を借りるなら、自民党の強さは「決められる政治」。
じゃあ、その“決められる”って何が起きてるの?というと、
- 党内で政策が固まる(=意思決定の段取りがある)
- 国会で採決するときに割れにくい(=党議拘束が効く)
この2点が、良くも悪くも強いんだと思う。
自民党の政策はどこで決まる?——党則ベースの「関所システム」
ここからは、できるだけ一次資料ベースでいきます。
自民党の党則(公式PDF)を読むと、意思決定の骨格がわりとハッキリ書いてあります。たとえば、
- 総務会:党運営・国会活動の重要事項を審議決定する(第37条)
- 総務会の議決:出席者の過半数。可否同数なら議長が決する(第41条)
- 政務調査会(政調):政策の調査研究・立案のために置く(第42条)
- 党の政策として採用する議案は政調を経る(第42条2項)
- 政調審議会:政策案を審議決定するため政調内に置く(第45条)
- 部会:政策分野ごとの調査研究・立案のため政調内に設ける(第47条)
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つまり、「なんとなく話し合って決めてます」じゃなくて、決め方が制度化されてる。
自作図:部会→政調→総務会 “決まる”流れ(超ざっくり)
文章だけだと眠くなるので、僕が勝手に図にしました。貼り付けて使えるやつ。
(1)部会:分野ごとの現場揉み
↓
(2)政務調査会(政調):党の政策として整形
↓
(3)政調審議会:政策案を審議・決定
↓
(4)総務会:重要事項の最終決定(党内の関所)
↓
(5)国会:採決では党議拘束が効きやすい
この「関所が多い構造」が、裏返すと“強さ”になる。
ゲームで言うと、レベル上げが長い代わりに、ボス戦が安定するタイプ。
「与党は決められる」の中身:事前審査→党議拘束で、採決が固くなる
国立国会図書館の資料では、内閣提出の法律案は国会提出前に政党(特に与党)へ説明が行われ、与党の了承がないと提出が事実上できないという趣旨が述べられています。そして、その手続きを踏むと、国会提出後の採決時には通常「党議拘束」という形で、与党所属議員の賛成が得られる関係が説明されています。
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ここが「決められる政治」の核心だと思う。
国会に出る前に、与党側で“通る形”が作られて、採決でもまとまりやすい。
党議拘束って何?——定義だけ押さえる(好き嫌いは後回し)
同じ資料では、党議拘束を「法律案、予算、決議案などの採決に当たり、政党が所属議員に対して党の決定に従った投票行動を強制すること」と説明しています。
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これ、賛否は割れるけど、仕組みとしてはめちゃくちゃ強い。
「自由投票でいきましょう」って言った瞬間、政治はロマン寄りになるけど、同時に不安定にもなる。現実はいつも二択じゃないんだよなあ。
強さの副作用:国会審議が“空洞化”しやすいという指摘もある
国立国会図書館の別資料では、与党事前審査で国会提出前に賛否が決まりやすいこと、そして党議拘束とあわせて国会審議の空洞化の要因とも指摘されている、と整理されています。
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ここ、僕はわりと重要だと思っていて。
「決められる政治」は強い。でも、“決める前の議論”が見えないと、外からは「もう決まってるじゃん」になりやすい。
党議拘束は憲法的にどうなの?——衆議院の整理はこうなってる
衆議院の憲法審査会の資料では、党議拘束について、
- 肯定:政党政治の円滑な運営、公約実現、責任ある政策決定のため必要
- 否定:議員の独立した判断や良心の自由、国会審議の形骸化、多様な意見の尊重の観点から問題
という対立が整理されています。
Source
僕の感想を正直に言うと、党議拘束は「悪」じゃなくて“強い道具”。
ただ、強い道具は、使い方を間違えると手を切る。包丁みたいに。
じゃあ、篠原さんの話に戻る:「決められる政治」は、誰のために?
篠原さんの「与党だから、決められるから」という話、たぶん“政治のリアル”なんだと思う。
理想を語るより、まず「決めないと動かない」っていう現場感。
でも同時に、僕が気になるのはここ。
- 何を決められるのか
- 誰が決めるのか
- どこで議論され、どこがブラックボックスなのか
- そして、決めた結果に対して、誰が責任を取るのか
「決められる」こと自体は強い。
でも、決める中身とプロセスが見えないと、“強さ”が“怖さ”にも変わる。
だから僕は、篠原さんのこの話を、単なる「自民党すげー」にしたくない。
むしろ、「じゃあ“決める力”を民主的にコントロールするにはどうする?」って問いにつなげたい。
……まあ、偉そうに言ったけど、まずは僕が締切に決められる人間にならないといけない(いつも決められるのは納期だけ)。
篠原一騎さん
X:https://x.com/ikki_0910
YouTube:https://www.youtube.com/@篠原一騎-p9s7w
町田市議会議員 長谷川けいすけさん
X:https://x.com/hassekeisuke
イベント主催者
note 片倉ぱすたさん:https://note.com/brave_gerbil517
筆者
https://x.com/MbEbXCZ6R3jjYil
「3/24 Abema Prime 出演予定」
3月24日、篠原一騎さんが「Abema Prime」出演予定(※ご本人の告知ベース)
そういえば、篠原さんは3月24日に「Abema Prime」出演予定とのこと。こういう“外に出る場”って、発信してる側からすると地味に体力勝負なんですよね。スタジオは暖かくても、本人のトークはたぶん熱い。
当日の詳細や時間帯は変更もあり得るので、いちばん確実なのは篠原さんのXで最新情報をチェックするのが安心です(私も当日、たぶんソワソワしながら見ます)。
※「出るだけで偉い」じゃなくて「出て何を言うか」が本題。そこが見どころ。配信URL①: https://abema.tv/channels/abema-news/slots/BUj4Fe9SRvG2gX?utm_campaign=slot_share_cy&utm_medium=referral&utm_source=referral
②: https://abema.tv/channels/abema-news/slots/BUj4FeepVAq3q9?utm_campaign=slot_share_cy&utm_medium=referral&utm_source=referral

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