僕は昔からのサッカーファンです。
いわゆる“ガチ勢”というやつで、タイミングが合えばJリーグを観に行くし、海外サッカーも追いかける。だからこそ、今年のワールドカップには本当に期待していました。
ただ今回は、いつもの「楽しみ」だけでは見られない現実があります。
2026年のワールドカップは、アメリカ、カナダ、メキシコの3か国共催です。しかも今大会は史上初の48チーム制で、全104試合が行われる大規模大会になります。開幕戦はメキシコシティ、決勝はニューヨーク/ニュージャージーで予定されています。まさに史上最大規模のワールドカップです。 Source Source
その一方で、サッカーファンとしてどうしても気になるのが、イラン代表をめぐる状況です。まず事実として確認しておくと、イランはすでにアジア予選を突破し、2026年ワールドカップ出場権を獲得しています。AFCはウズベキスタン戦の引き分けでイランが本大会出場を決めたと報じており、FIFAの出場決定国一覧にもIR Iranが明記されています。 Source Source
だから、問題は「イランが弱いから出られない」とか、「予選で落ちるかもしれない」という話ではありません。そうではなくて、出場資格はあるのに、政治・安全保障・外交の問題が大会運営に影を落としているということです。
Reutersによれば、イランサッカー連盟のメフディ・タージ会長は、イランはワールドカップから撤退する意思はない一方で、アメリカでは試合をしない考えを示し、FIFAに対して試合会場をメキシコへ移すよう交渉していたと報じられました。さらにイランのスポーツ省は、「敵対的とみなす国」への代表チームやクラブチームの渡航を当面禁止する方針も打ち出しています。 Source Source
しかし同じくReutersによれば、FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長は3月31日に、イランのグループステージ3試合は予定通りアメリカで行われると述べています。つまり現時点では、「イランが出場できない」と確定しているわけではなく、出場は決まっているが、その実施をめぐる不透明さが残っているというのが、より正確な言い方になります。 Source Source
サッカーファンとして、これはやはり複雑です。
本来なら、「イランは強い」「どんな試合を見せてくれるのか」で語りたい。なのに今回は、その前に政治や安全保障の話をしなければならない。
もちろん、現実を無視することはできません。Reutersが3月20日に報じたところでは、アメリカ当局やFIFAの関係者向けのブリーフィングでは、2026年大会に向けて過激派や犯罪組織による攻撃リスクが警告されており、交通インフラへの攻撃や社会的混乱への懸念も挙がっていました。巨大イベントである以上、警備が最重要課題になるのは当然ですが、今回は中東情勢の緊迫化もあって、当局がとくに警戒を強めていると伝えられています。 Source
だからこそ、この大会について「テロリスクはゼロではない」と考えるのは、決して大げさではないと思います。
ただし、ここも冷静に言うべきでしょう。必要なのは不安を煽ることではなく、大規模国際大会には常に相応の安全対策が必要であり、今回はその重みがとくに大きいと認識することです。 Source
過去を振り返れば、スポーツと政治や暴力が切り離せなかった例は現実にあります。1972年のミュンヘン五輪では、パレスチナ武装組織「黒い九月」による襲撃で、イスラエル選手団11人が殺害されました。アメリカ国立公園局の解説でも、この事件はオリンピックの最中に起きた悲劇として記録されています。歴史は、「スポーツは平和の祭典だから安全だ」と単純には言えないことを示しています。 Source
それでも、僕はやっぱり思うんです。
誰かを批判したいわけじゃない。どの国がどうだと断罪したいわけでもない。
ただ純粋に、サッカーとして見たい。
イランは普通に強いです。
フィジカル、守備、組織力。アジアの中でもトップクラスの実力を持っているチームです。だからこそ、日本対イラン、韓国対イランのようなカードには独特の緊張感があるし、見応えがある。ワールドカップという最高峰の舞台に、強いチームがちゃんとそろうことには大きな意味があります。
もし政治や安全保障の問題で、そういう“本来見られるはずのサッカー”が削られてしまうなら、それはイランだけの損失ではありません。アジア全体にとっても損失ですし、何よりワールドカップそのものの価値に関わる話です。
少しだけ“ジジっぽいこと”を言えば、昔のほうがまだ「スポーツはスポーツ」として見られる余地があった気がします。もちろん当時にも問題はあった。でも今は、政治、外交、安全保障、入国管理、社会的分断まで、あらゆるものがスポーツの周りに流れ込んでくる。
正直に言って、少し息苦しい時代になったなと思います。
それでも願うことはシンプルです。
ピッチの上では、サッカーだけが主役であってほしい。
そして、選手もスタッフも、現地に行くサポーターも、誰一人傷つかない大会であってほしい。
ワールドカップは、本来「世界最高のサッカーが集まる場所」であるべきです。だからこそ、イランをめぐる問題を単なる政治ニュースとして片づけたくない。サッカーファンとしては、現実の重さを見ながらも、最後はちゃんとフットボールの話ができる大会になってほしいと心から思っています。
まとめ
2026年ワールドカップは、アメリカ・カナダ・メキシコの3か国共催で行われる史上最大規模の大会です。イラン代表はすでに出場権を獲得していますが、政治・安全保障上の事情から、その参加のあり方には不透明感が残っています。イラン側はアメリカ開催試合の移転を求めた一方、FIFAは現時点で予定通り開催する方針を示しています。また、米当局や関係機関は大会に対する治安上のリスクにも警戒を強めています。だからこそ今大会は、単なるスポーツイベントではなく、国際情勢の影響を強く受ける大会として見ざるを得ません。それでもなお、サッカーファンとしては、最後に主役になるのが政治ではなくサッカーであってほしいと願っています。 Source Source Source
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